ITサービスマネージャとは
ITサービスの安定提供を約束する仕事人
顧客ニーズを踏まえ、日々の継続的改善を通じて高品質なITサービスを最適なコストで安定的に提供し、IT投資効果を最大化できるITサービスマネージャを目指す方に最適です。
対象者像
高度IT人材として確立した専門分野をもち、情報システム全体について、安定稼働を確保し、障害発生時においては被害の最小化を図るとともに、継続的な改善、品質管理など、安全性と信頼性の高いサービスの提供を行う者
期待する技術水準
ITサービスマネージャの業務と役割を円滑に遂行するため、次の知識・実践能力が要求される。
(1)サービスサポート、サービスデリバリの各プロセスの目的と内容を理解し、実施することによって、ITサービスを提供できる。
(2)システムの運行管理、障害時運用方式、性能管理、構成管理を実施することができる。システムの運用管理に必要な障害管理、構成管理、課金管理、パフォーマンス管理などの管理技術をもち、情報システム基盤の品質を維持できる。
(3)ITサービスの改善策を立案・実施し、評価するとともに、品質の高いサービスレポートを顧客に報告できる。
(4)実効性の高い情報セキュリティ対策を実施するために必要な知識・技術をもち、情報セキュリティの運用・管理ができる。
(5)導入済み又は導入予定のハードウェア、ソフトウェアについて、安定稼働を目的に、導入、セットアップ、機能の維持・拡張、障害修復ができる。また、データセンタ施設の安全管理関連知識をもち、ファシリティマネジメントを遂行できる。
試験概要
開催時期
年に1回、秋期(10月第3日曜日)に開催されます。
試験形式
試験は、午前Ⅰ・Ⅱ、午後Ⅰ・Ⅱの4つに分かれており、それぞれの出題形式等は下表の通りなっています。
合格基準
午前Ⅰ、午前Ⅱ、午後Ⅰ試験は、いずれも60点以上で合格となります。午後Ⅱ(論述式)試験は、A〜Dの4段階で評価され、A判定のみ合格となります。
出題範囲
午前試験の範囲については、下表のようになっています。午前Ⅰ試験は応用情報技術者試験と同様、午前Ⅱ試験はマネジメント分野を中心に出題されます。尚、詳細な知識・技能については、「ITサービスマネージャ試験」シラバス(Ver 4.1)PDFを参照ください。
難易度
共通キャリア・スキルフレームワークのサービスマネージャのレベル4に相当します。以下に示す通り、合格率は13%前後で推移しており、難関試験になります。
合格率
対策方法
午前Ⅰ
高度試験の午前Ⅰ問題は、全て同時開催の応用情報技術者試験から出題されます(80問中30問)。午前Ⅰ対策については、応用情報技術者午前対策のページをご覧ください。
午前Ⅱ
午前Ⅱ試験は、多肢選択式の問題が25問出題されます。詳しい対策については、こちらのページをご覧ください。
午後Ⅰ
午後Ⅰ試験は、記述式の問題が4問出題され、その内2問を選択して解答します。詳しい対策については、こちらのページをご覧ください。
午後Ⅱ
午後Ⅱ試験は、論述式の問題が3問出題され、その内1問を選択して解答します。詳しい対策については、こちらのページをご覧ください。
学習ツール
過去問題
H30秋期
(対策中)