IPv4 における ICMP のメッセージに関する説明として,適切なものはどれか。
- 送信元が設定したソースルーティングが失敗した場合は,Echo Reply を返す。
- 転送されてきたデータグラムを受信したルータが,そのネットワークの最適なルータを送信元に通知して経路の変更を要請するには,Redirect を使用する。
- フラグメントの再組立て中にタイムアウトが発生した場合は,データグラムを破棄して Parameter Problem を返す。
- ルータでメッセージを転送する際に,受信側のバッファがあふれた場合には Time Exceeded を送り,送信ホストに送信を抑制することを促す。
答え
イ
解説
ICMP(Internet Control Message Protocol)は,IP プロトコルのエラー通知及び情報通知のために利用されるプロトコルです。
ICMPのタイプには次のようなものがあります。
- タイプ0:Echo Reply(エコー応答)
- タイプ3:Destination Unreachable(到達不能)
- タイプ4:Source Quench(始点抑制)
- タイプ5:Redirect(リダイレクト)
- タイプ8:Echo Request(エコー要求)
- タイプ9:Router Advertisement(ルータ広告)
- タイプ10:Router Solicitation(ルータ請願)
- タイプ11:Time Exceeded(時間超過)
- タイプ17:Address Mask Request(アドレスマスク要求)
- タイプ18:Address Mask Reply(アドレスマスク応答)
- 送信元が設定したソースルーティングが失敗した場合は,Echo Reply を返す。
送信元が設定したソースルーティングが失敗した場合は,タイプ3:Destination Unreachable(到達不能)を返します。 - 転送されてきたデータグラムを受信したルータが,そのネットワークの最適なルータを送信元に通知して経路の変更を要請するには,Redirect を使用する。
正しいです。タイプ5:Redirect メッセージには最適経路の情報が入っています。 - フラグメントの再組立て中にタイムアウトが発生した場合は,データグラムを破棄してParameter Problemを返す。
パケットの再構築処理中のタイムアウトが起こると,タイプ11:Time Exceeded(時間超過)メッセージが送られます。 - ルータでメッセージを転送する際に,受信側のバッファがあふれた場合には Time Exceeded を送り,送信ホストに送信を抑制することを促す。
送信ホストに送信を抑制することを促す場合は,タイプ4:Source Quench(始点抑制)メッセージが送られます。